2012年3月29日木曜日

毎日新聞 2012年3月27日 地方版
東日本大震災:早期の漁再開期待 来月も自粛で県漁連 /福島
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20120327ddlk07040112000c.html

福島第1原発事故の影響で自粛が続く沿岸漁業について、県漁業協同組合連合会の組合長会は26日、4月も漁を再開しないことを決めた。4月から適用 の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出する魚種が30%に上っていることなどが理由。県漁連の野崎哲会長は、県による今 後の検査で魚種などを選定し、早期の試験操業につなげる意向を表明した。
 会議で、県は1~3月に行ったモニタリング検査の結果を報告。魚類では、ヒラメやアイナメ、マコガレイなど暫定規制値(同500ベクレル)超えの 9種を含む30種で新基準値を超え、底魚を中心に高い濃度のセシウムを測定した。組合長らは「これでは消費者の理解が得られない」などとして漁自粛を決め た。
 野崎会長は、一部の魚種でセシウムの数値が落ち着いてきたなどとして「具体的な場所と魚種が決まればやれる段階まで来た」との認識を示し、4~5 月にも試験操業の実施にゴーサインが出る可能性を示唆した。ただ、実施計画の策定など準備を進める必要があるとして、実際の漁までは「1カ月から1カ月半 はかかる」とした。
 一方、東京電力は同日、第1原発の警戒区域(半径20キロ圏)で3月末~6月末、いわき市漁協と相馬双葉漁協の協力を得て、魚介類を対象にした放射性物質のサンプリング調査を初めて行うと発表した。【清水勝】

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