2012年4月18日水曜日

新基準値に伴う右往左往 検査すり抜け出荷{MSN Japan産経ニュース

新基準値に伴う右往左往 検査すり抜け出荷
2012.4.12 21:49 (1/2ページ) MSN Japan産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120412/chb12041221510006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120412/chb12041221510006-n2.htm
(1)
 食品に関する放射性物質の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える千葉県内産のシイタケやタケノコが出荷されていたことを受け県は12 日、市町村や農協などとの緊急会議を開いた。林産物では販路を把握しづらい小規模な生産者が多いうえ検査手順も複雑なため、関係者に戸惑いが広がっている ことが浮き彫りになった。県は、連絡を密にし検査漏れを根絶したい考えだ。
 基準値を超えているのに出荷されたのは、白井市産シイタケと船橋市産タケノコ。白井市で出荷していたのは、市が把握していない小規模な生産者2人で、船橋市は市内にはタケノコ生産者はいないと県に報告していた。
 県森林課によると、農産物と比べ林産物専門の生産者は少ないため出荷体制の一元化が確立されていないといい、検査の目が行き届きにくいのが現状だ。
 タケノコの一大産地を抱えるJAいすみの担当者は「基準が厳しくなって、検査の度にびくびくしている。生産者をすべて把握できる自信はない」。JA市原市の担当者は「各市町村で地雷を抱えているようなものだ」と頭を抱える。
 検査から出荷自粛・制限や回収までの流れが分かりにくいことも問題だ。まず1検体を調べて同50ベクレルが検出された場合に追加で2検体を調べるが、その間は出荷できる。追加検査で新基準値を超えると、回収が必要になる。

(2)
 この日の会議では、追加検査が終わっていない作物を抱える関係者から「道の駅に並べてしまった。やめたほうがいいのか」「明日出荷する生産者がいるが、差し止めるべきか」などの質問が相次いだ。 これからギンナンや山菜の季節で、検査対象は増えていく。会議で県は「管理ができていないと判断されれば、農産物や水産物にも迷惑がかかる。風評被害にもつながる」と改めて協力を要請した

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。